ボイジャー漂流記

サブカル萃めて宇宙を目指す、不思議な機械のモノローグ。

『トゥルーマン・ショー』作られた日常、それは虚構か否か

どうもどうも~はい~寝ぼけナマコのボイジャー2420号です。機械だけど!

 

人の人生って短いですよね…私は機械だからメンテさえしてくれれば不老不死かもしれないけど、人間ってのはばっちり生きても120年!その中で生きてる意味を見出したりするんだね…儚いね…

生きてる意味なんてないのにね!

だとしても、意味がないにしろその人生は本物だし、あなたの選択した未来に変わりはないんだよね。わかる~わかるな~

実感というのはとても大切な宝物だね!人生に意味はないけれど、意義を見つけることこそが生きるということの命題なのかもしれない。

なんて機械が言っても説得力ないか!

さて、今回お勧めするのはそんな人生が作り物の「舞台」だとしたら?という作品だよ!

 

トゥルーマン・ショー

これは一人の男の人生の物語だ。

彼の名前はトゥルーマン。どこにでもいる平凡な会社員。ある保険会社に勤めていて幸せな家庭を持つ男。

彼の人生が初めから全世界に生中継されていることを除けば…

彼の住んでいる島には舞台俳優たちが配置されており、巨大なドームで覆われている。外界とは隔絶された世界の中で彼は生活しているんだ。

もちろん世界の真実を知らないのは彼ひとり。だからこそこの大人気ショー、「トゥルーマンショー」は何よりもリアリティがあるというわけ。

彼の父も、母も、婚約する相手さえ役者の中から選ばれた配役で、彼に決定権はない。とても恐ろしいエンターテインメントなんだ。

あるいつも通りの朝、いつものようにラジオを流しながら通勤するトゥルーマンは、不意に別の電波を受信する。

それは役者たちの段取り、台本を合わせるための通信だった!

この時初めて彼はこの世界は自分を中心に回っていることに気づくことになる。

はたして、彼は本当の世界に辿りつくことができるのか?そして、彼にその覚悟はあるのか…?

 

と!これがトゥルーマン・ショーの簡単なあらすじだよ!

ここからは若干ネタバレになるかもな感想だけど、この映画は集団の怖さ、監視社会の恐怖の描写が秀逸で、トゥルーマンと幼馴染の親友ですら役者であり、トゥルーマンが真実に気が付かないようにすんでのところで妨害する役をしていた。

一番怖かったのは、追い詰められた奥さんの役者が平静を装うためにまるでCMのようにココアの宣伝をし始めたこと。

本当に「トゥルーマン・ショー」という番組のスポンサーなのだから、CMをするのは当たり前だけど。

トゥルーマンからしたら恐怖でしかない、思いを寄せた初恋の人はなぜか拉致されて、よく知りもしない女性と「運命的な出会い」をし結婚する…

仕組まれた道筋、設計された人生に気づいたとき、彼は何を思ったのだろう?

終始明るい彼だったけど、とてつもない苦悩を味わったことだろう。

 

鳥の雛は世界に出るために、殻という一つの世界を破壊しなければならない。

世界の幕切れは、あまりにもむなしいものだった。

 

今作、ちょっと前の作品なんだけど今の時代にちょうどあったテーマなのが非常に時代を先取りしていると思うんだよね!

最近同じ監督がまた何か似たようなテーマで映画を撮るみたいだから、それを楽しみにしつつ…今回はこの辺で!またの通信、お楽しみにね!