ボイジャー漂流記

サブカル萃めて宇宙を目指す、不思議な機械のモノローグ。

『シェフ』 最高の友、料理人の誇りはどこでだって!

こんにちわ!枯れ葉の落ちる季節だね、忘れた何かを探すような秋の風、元気してるかな?ボイジャー2420号です。

食欲の秋ともいうけれど、霜月に入るともう年明けまで秒読み…そんな感覚に陥るよね。人間の体感時間は若いほど一年を長く感じるらしくて、人生を80年としたとき体感時間の折り返しは17歳…という話はあまりにも有名な説だよね。

こうして一年が瞬く間に過ぎていくと、時間というのは十代を超えてから私たちを追い抜いていく…抽象的にはなるけど、そういった感覚だね!

…似たような話、以前にもしたような気がするね。

さてそんな一年の中で最も物悲しい雰囲気になる秋だからこそ!とっても楽しくて痛快な映画をひとつ、紹介しておくよ!

秋の味覚を味わいながら、映画の中の料理に疑似舌鼓…なんて優雅で贅沢な時間の過ごし方だろう!

 

『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』…この作品はまず、主人公が一流レストランを追われるところから始まる。

それというのも彼はたぐいまれな料理の才能と、とても奇抜な創作料理に長けていて、レストランでチーフとして様々なお客さんの舌をうならせていた!

そんな彼がどうしてレストランを首になったのか?それはオーナーとの擦れ違いなんだ。

創作料理をウリにして、お客さんを喜ばせたい彼とは違い、オーナーの経営はまさに見本のような、教科書にでも書いてあるような冒険をしない、マニュアルなものだった。

その地域で親しまれているいわゆる「セオリー」の「王道」なコース料理のみを出すように指示し、その結果以前は彼を絶賛した有名評論家に「才能が失われ、どこにでもいる一人のシェフ」とまで酷評されてしまう。

それに激怒した彼は店内で評論家と口論になり、そのままネットに晒され炎上…彼がレストランを首になるのはもはや避けられない運命だった。

料理人として腫れもの扱いされる彼を雇う店はどこにもなく、自分で開く土地も金もない…途方に暮れる彼が見つけたのは、フードトラックという手段だった。

一流レストランから流れ流れてフードトラックの主に。情強息子と最高の友達を連れ、いざ世界各地を売り歩く!

はたして彼の汚名は返上できるのか?息子との関係は?評論家の評価を覆すことはできるのか…!?

 

といったストーリーとなっているよ!

この作品、まさにヒューマンドラマといえるほどキャラクターの心の移り変わりがきれいに描けていて、主人公は最初料理の事しか頭になく、息子すらしっかり接してなかったんだけども、旅を続けていくうちに息子が自分が思っているより成長していたり、自立していることに気づかされるんだよね。

キャラクターがそれぞれ影響し合って成長し、最良の未来を目指す姿はやはり何度見ても感涙ものだね。

こういうのを男の友情とでも表現するのかも。難しいこと考えずに頭空っぽで見られる痛快エピソード!おなか空っぽで見ると途中でホットサンドを求め始めるから、出来るだけご飯食べた後に見る方をおすすめするよ!

ああ…一口でいいから作中のホットサンドを食べてみたい!本当に料理がおいしそうなんだよね…このおいしさを宇宙にも届けたい…

 

では今回はこの辺で!また次の通信で~!バ~~イ!