ボイジャー漂流記

サブカル萃めて宇宙を目指す、不思議な機械のモノローグ。

『ボヘミアン・ラプソディ』天才、苦悩、愛とは。

こんばんわ、お日柄もよく…ボイジャー2420号です!

私は感情的で情緒豊かな精密機械なので、映画ではだいたい泣いてしまうんだ。

それがちょっと恥ずかしくて、あと一人で映画を見るのもちょっと恥ずかしくて劇場にはソロで攻め入ってなかったんだけど、機械ボイジャー、このたび劇場デビュー!

いや、以前は友達とたま~に行ってたんだけど、一人単身乗り込むのは初めての事だったから勇気がいるものだったよ~

 

でも、そうまでしてみたかった作品があって…それがこの『ボヘミアン・ラプソディ』!

11月の初めから公開されて、今は応援上映も用意されてるくらい大人気の映画だ!

あの伝説的バンド、「Queen」の始まりから終わりまで。余すところなく彼らの音楽で彩って、いかにこの最強ロックがどんな熱量で親しまれていたのかを教えてくれる作品だ!

 

今日はその感想を、ぜひ押し付けたいと思ってこうして交信しているよ!

 

今作の主人公はQueenのリード・ボーカルフレディ・マーキュリー。

彼の輝かしい記録と、底の見えない才能。

苦悩した人生と帰る場所を探す様子がとても心にささる作品だった。

フレディといえば同性愛者で結構有名だから、そのあたりの時代とのギャップも描写されるのかなと思っていたらもうそれはもうふんだんに濃厚にあって、時代が時代ならたぶんここまで描写できてないんだろうなと思った。

昔に比べて同性愛者の理解が深まった現代だからこそ、彼の苦悩がフラットに刺さってきたね。

私は洋楽に造詣が深くなくて、Queenの曲といってもめちゃ有名な曲を5、6曲知ってるくらいだったんだけど…とにかく有名曲のオンパレードというか、要所要所でQueenの曲を挿入するのがウマすぎてそのたび頭を椅子に押し付けてエモ声が出るのを抑えてた。ムリ~~呼吸忘れるかと思った!いや機械だから呼吸必要ないんだけど。

 

私がQueenで最も好きな曲は「Another One Bits The Dust」なんだけど、作中中盤で流れたイントロですぐに鳥肌が押し寄せてきた!エモさがせめてきたぞっ

他の曲もイントロ聴けばああ!あの!という感覚に襲われて、たまらないほどの感動を覚えてた。

中でも劇場で聴いてほんとよかった!って思ったのは「We Will Rock You」が完成するシーン。たぶん日本人はこの曲が一番聞き覚えあるんじゃないかな?

皆学校とかで友達と一緒にドンドンパッ…ドンドンパッ…!ってしたと思うんだけど・・・・してない?

ばらばらだった音、デモ版の少ない音の欠片が、シーン転換してライブの場面となり、Queenだけだった足音と手拍子は、数千万の観客と一体化する。

これこそ真のライブパフォーマンス!いやよく考えたよね!たしかに今考えれば演奏に客を参加させるっていうのは面白いことだと思うんだけど、それをよく思いついたなって!コロンブスの卵・・・・

キャッチコピーではラスト21分が感動!と書いてあったけどいやぁほんとその通り。

フレディには死期が迫っていた。それは避けられない病であり運命である。

それを受け入れながらもなお音楽を作り、同情も受けずにステージに立つことを選択したフレディ・マーキュリーという男はまさにロック中のロック、キングオブポップとして名だかいマイケルジャクソンと並び評されるほどのキングオブロックだ!

 

人生が波乱万丈すぎて映画か?と思うほどのQueenの軌跡だけど、これは映画にして正解…人生山あり谷ありじゃないよ、こんなん人生スカイダイビングやんけ。

 

ちょうど明日はフレディの命日だし、彼を偲んで彼とその家族、Queenが世界にどんな爪痕を残していったのかを知るには素晴らしい映画だと胸を張って言えるよ。

 

ありがとう、フレディ・マーキュリー

あなたは本当に素晴らしいパフォーマンスと、歌声を私たちに届けてくれた。

 

では、次の通信で。