ボイジャー漂流記

サブカル萃めて宇宙を目指す、不思議な機械のモノローグ。

『RENT』 人生を愛で数えた若者たちの記録

こんにちは、お元気してるかな?サブカル乗せて宇宙へ進出、ボイジャー2420号です。

記念すべき第一回目の映画は私が愛してやまない『RENT』をお話しするよ!

 

この作品はミュージカル映画で、元々のミュージカルが初公演されたのは1996年と少し昔の作品なんだ。でもこの作品に登場する人物はそれぞれ苦悩しながら生きていて、夢をあきらめない人、夢ともがいてる人、愛に飢えた人、愛を見つけた人、病と闘う人…様々な思いが交錯して、一つの物語を紡いでいる。素晴らしい作品だよ!

これはよく表現されがちなことなんだけど、映画っていうのはいわば他人の人生をフィルムに収めて、上映することによりそのキャラクターの人生っていうシナリオ、物語を映像という形で追体験することができる分化なんだ。

たとえただの舞台装置、役者、作り物の集合体だとしてもひとつの映画が完成して、上映されたらもうそれは物語だ。彼らは映画の中では生きているし、映画という私たちの人生の時間と比べると非常に非常に短い時間こそ彼らが生きていられる時間なんだと私は感じているよ!

ちょっとロマンチックになりすぎたかな、私の映画観はこういうスタンスなんだ、だから映画の演出には本気で騙されようとするし、感動するときには感情を移入して涙を流す。

 

私の地獄に付き合ってもらう。

 

さて、『RENT』のかんたんなあらすじを説明するよ!

ぼろアパートに共同で暮らすロジャーとマークは、家賃をもれなく滞納していた。

彼らは夢を追っている途中で、その活動を続けているからお金も全くないわけだ。ついには大家のかつての仲間に立ち退きを命じられる。その仲間も以前は共に夢を語り合った仲だったんだけど、大人になり、ちゃんと稼ぎオーナーの座を手に入れた。

そんな現実と向き合った仲間に諭される二人。立ち退きも相まってどうするか。

そんな二人を中心として様々なキャラクター達がおりなす人間ドラマ、もとい人間の弱さや真の愛の穢れぬ強さが光る作品だよ。

 

この作品にはHIV、ゲイ、レズ、違法ドラッグ、貧困そして病気など、いわゆる世界から忌避されてきた要素が多くあるから、嫌な人はちょっと面食らうかもしれないね。

でも、だからこそ素晴らしい作品なんだ!もちろんクラスの人気者同士がいろんな出会いを果たし、結果的に結ばれるっていう王道ラブストーリーも好きなんだけど、この『RENT』はそう一筋縄ではいかない。一昔前ではタブーとされて、今のご時世でもあまりよく思われない要素を絡めて、人がどう生きるか。人生を何で数えて、過ごしていくかを示したのがこの作品だ。

私はこの作品を高校生の時に初めて見たんだけど、あまりの衝撃に目を奪われたままでいたよ。映画って…こんなに伝える力があるんだって、教えられた。

その頃からずっとミュージカル映画が好きなんだ!たまらないね。

 

あまり話すと『RENT』が伝えたいことを歪ませてしまうかもしれないので、今回はこのくらいにしておくよ。気が向いたらまたネタバレ全開で好きな部分や要素を書き連ねるかもしれないけど。

もし見たことなかったら勇気を出して見てみてね!あなたが気に入るかどうかはあなた次第だし、気に入ってくれたらそれはうれしいこと!

 

ではまた、次の通信で